トムソン型(ビク型)について
従来より使われてきた抜き型で、"トムソン型"、"ビク型"と呼ばれています。ベニヤ合板にSK材の刃物を加工して埋め込みます。
現在では、曲げ機の導入により効率化されていますが、曲げ具合の調整や、刃と刃の合わせ目の処理など、型の良し悪しが左右される重要な加工には、熟練した職人の技が必要とされます。
(株)千住抜型製作所では、総勢8名の職人が、日々技術の向上に努め、FPC基盤向けの精密加工から自動車の内装まで、多岐にわたる抜き型製作に対応しております。 それぞれの抜き型にあわせ、0.45X12.0h~1.5X40.0hまで多数の刃を取り揃えております。
以下より製作事例と特殊加工の紹介をご覧ください。(このページ内でリンクしています。)
- 製作事例
- パッケージ•紙器製品
- キャラクターシール抜き型
- プリント基板(FPC基盤)用抜型
- 成型品用抜型
- 自動車座席用、遮音断熱材用抜型
- 皮革用抜型
- ブランキング製作
- 特殊加工
- 溶接加工
- Vカット加工
パッケージ・紙器製品
左の画像の型はタバコの箱を置くディスプレイ用です。
手前が展開したもので奥が組み立てた物です。右の製品は口紅を入れる箱です。
実際に身の周りにある箱を開いて見てください。紙の箱が抜き型からできているのを確認できると思います。
豊富な経験と実績から、低コスト・短納期に対応しています。
(株)千住抜型製作所がもっとも得意とする抜型です。
キャラクターシール抜型
この型では幼児向け雑誌に付録の、キャラクターシールを抜きます。
EPS形式でのデータ入稿と最新のCADシステムとの連携により、印刷用データからの抜型作成を可能にしています。
さらに小さな形状や、個片間のスキマが狭い場合は、ピナクルダイが最適です。
プリント基板(FPC基板)用抜型
プリント基板用の抜型は、最も精度を要求されるものです。
レーザー加工機導入以来の技術で、多数のユーザー様から絶大な評価を頂いてる製品の一つです。
ビク型の寸法公差は、だいたい±0.10~±0.15程度です。
ピナクルダイ、モービルダイ(NC彫刻刃型)、チタンダイなど、より高精度の抜型もあります。
成型品用抜型
この抜き型は真空成型したシートを抜く為のもので、成型品がつぶれないように刃の内側がくり抜かれてます。
お総菜のトレーやカレーのルーの容器等はこの型で抜きます。
自動車座席用、遮音断熱材
左側の写真は自動車のシートを、右側の写真はエンジンルームに使用される遮音断熱材を抜きます。
自動車のシートを分解すると、この型の様な形状を確認できます。
又、CADにより最適な入れ込みを実現、材料の無駄を解消します。
どちらもの抜き型も、ベース板に植え込まれた刃はボルトにより固定されています。
刃の抜け防止と刃交換時のベース板の損傷がなくなり、耐久性が向上しています。
小径のポンチ穴なども抜き型に組み込み可能です。
もし材料が厚い場合は、火造り刃などを組み込むことにより、型の破損を防止できます。
皮革用抜型
メッシュ用型(右画像)は、その名の様に皮に網目を作ります。
手芸品の手編 み靴は抜型の使用により製造時間は大幅に短縮されます。又、 左画像の型で財布を作ります。
この型は財布のカード入れの部分の物です。
ブランキング製作
プレス取り付け身取り型(ブランキング)により、製品の身取りは自動化されてます。
上段の画像は、オス型の表と裏、下段の画像はメス型の表と裏です。
現在ボブスト機ご使用のユーザー様はすぐにご利用いただけます。
溶接加工
刃のつなぎ目が開くのを抑え、型の耐久性を向上させます。
厚物や堅い材料を抜く場合に適しています。
直角部の溶接にも対応しています。刃が開きやすかったカド部の強度を向上。
中マド部分は内側から溶接しますので、製品に影響しません。
Vカット加工
カド部の刃の開きを、Vカット加工で解消します。
通常の曲げ加工時の最小Rは約0.7mmですが、Vカット加工の最小Rは約0.02~0.03mmです。
カド部はR加工なので耐久性が向上します。刃の開きによるバリの心配がなくなりました。
お問合せは...
トムソン型(ビク型)・ピナクルダイ・モービルダイ(NC彫刻刃型)に関するご質問、ご要望がありましたら、お気軽にお問合せください。
抜きの困ったに迅速対応いたします。
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